レミパンの真ん中についてるちっちゃい赤い蓋
この間面白い番組を見た。
料理で使うフライパンのレミパンの蓋ありますよね。
あの、蓋の真ん中についてる小さい赤い蓋をずっと作り続けてる職人のドキュメンタリー。
番組では、まずフライパンに小さな蓋をつけたキッカケから。
町工場の部品の技術者だった作者。
自分がサウナに入っている時に、水が飲みたいと思ったらしい。
でもサウナから出ちゃうと、体が冷えちゃう。
このままの状態で、サウナの外につながってるストローみたいなものがあって水が飲めたら良いのになーって思った時だったそうな。
あ、作ってる自分の料理も美味しさを逃さずに、水を加えられた良いのになって思ってそれを作ってみることができたらなーとなんとなく思ってた。
で、作ろうと思ってたのは良いけど、その人にはフライパンに蓋をつけるにも人脈がなかった、そんな時、ふとテレビに写ってたのがそう、レミさん。
なんだか、明るいレミさんを見て、こんなざっくばらんな人なら、町工場の親父の話も聞いてくれんじゃないかなっておもったらしい。これまで何のノウハウも無いけど、その料理本のアイディア募集みたいなものに何の気無しに送ってみたら、すぐに電話がかかって来たらしい。
あの人らしく「文章だけじゃ、わかんないじゃない、ちゃんと聞かせなさいよ」
って、都内の会議室に呼ばれてそこから、そっからはもう行動が早いどれくらいの蓋が良いかというプロジェクトが始まったらしい。
やれ、色は何色だ、位置はどこだ。と沢山試作したけど、あの2.5センチが一番蒸気が逃げにくく水も入れやすいってとこまでは行けた。
で、ちなみに、位置と色は赤で真ん中なのは、日本の国旗っていうよりも、日の丸弁当の梅干しを意識してるらしい、とことんレミさんっぽい。
さて、その作者にも思い入れが出来た。
いざ、発売にこぎつけて、レミパンという名前を見た時にちょっと待って下さい!と言ったらしい。
赤い蓋がポイントだから、せめてその部品に名前を付けさせて下さいって。
レッドコンコルドや、赤い窓口とか、、、。
でも、レミさんにこういわれた「この商品は何ですか?」って
そう、フライパンなんですよね。
「赤い蓋は赤い蓋以上でも赤い蓋以下でもない。あなたの熱い気持ちはレミパンの真ん中にしっかり残ってるわよ」って。
作者は号泣してた。
それを見て少し泣けた。
その後、レミパンは皆さんご存知の通り、大ヒットとなるんだけど、しっかりとその赤い蓋を作った人にもお金は振り込まれてるらしい。
レミパン買ってみようかな。
というフィクションです。